ロッソ クリュ レ コステ 2018 / レ コステ

ラツィオ

¥10,450

Rosso Cru Le Coste 2018

一部のブドウは除梗せず、潰さない状態でタンクに入れ、約2週間セミ・カルボニック・マセレーション(果実の内部から穏やかに発酵が進む方法)を行います。
その後、櫂入れをしながら1カ月以上かけてじっくりと発酵と果皮浸漬を続け、ブドウの持つ旨味と骨格を丁寧に引き出します。

圧搾後は500Lのフランス産木樽に移し、約20カ月間熟成。
さらにボトル詰め後もワインの輪郭が整うのを待ち、約36カ月の瓶内熟成を経てリリースされます。

名前の通り、造り手ジャンマルコがワイン造りを始めた原点の畑「Le Coste」を、時間をかけて表現した特別な赤ワインです。

2018年は、春先と収穫前の大雨を除けば天候に恵まれた良年。
厳しい選果と、醸造から熟成まで6年以上の時間を費やすことで磨き上げられたこのワインは、豊かな果実味と熟したタンニンが美しく調和した、完成度の高い一本に仕上がっています。

火山性サンジョヴェーゼの詩的結晶

グラスに注いだ瞬間から、このワインがただの“濃い赤ワイン”ではないことがはっきり伝わってきます。色調はやや深みのあるルビー。縁は透明感を残し、熟成による柔らかさがすでに外観から漂います。

香りは実に多層的。
まず立ち上がるのは、熟した赤い果実――ドライチェリー、ザクロ、野イチゴ。そこに火山性土壌を思わせる鉄分のニュアンス、乾いた石、ほのかなスモーク。

時間とともに、ドライハーブ、黒胡椒、紅茶、オレンジピールのようなほろ苦さが重なり、グラスの中で静かに広がっていく。
華やかさと野性味が同居する、まさにグラードリの風景そのものを嗅いでいるような香りです。

口に含むと、まず驚くのは緻密さとエレガンスの両立
果実味は豊かですが甘さに流れず、むしろ酸とミネラルがワインの骨格をきりっと支えています。
タンニンは非常にきめ細かく、熟した茶葉のようにさらりと舌に溶け込み、主張は控えめながら深い奥行きを作る。
味わいの中心には、グレゲット(ラツィオに残るサンジョヴェーゼの古いクローン)ならではの“滋味”。
プラムやクランベリーの果実感に、火打石のような鉱物感、ほんのりとした血液的な鉄のニュアンスが絡み合い、余韻は驚くほど長く静か。

アルコールの強さよりも、エネルギーが内側に凝縮された印象。
飲みごたえはあるのに重くない――むしろ冷涼で、伸びやかで、背筋の通った佇まい。
2018年という比較的バランスの良いヴィンテージの性格もあり、

「力で押すクリュ」ではなく、時間を味方にした洗練のクリュという印象です。

商品データ

生産地

イタリア / ラツィオ

生産者

レ コステ / Le Coste

ヴィンテージ

2018年

ブドウ品種

グレゲット100%

タイプ

赤ワイン

容量

750 ml

インポーター

eVino

レ コステ / Le Coste

レ コステ / Le Coste

2004年、ジャンマルコ アントヌツィはラツィオ北部のボルセーナ湖半にてブドウ樹の栽培、ワイン醸造を開始。彼の考え方は非常にシンプル、かつ合理的。自分の造りたいワイン、そこに到達するために何が必要なのか?多くの素晴らしい造り手のもとで働き、知識・経験を、、、。祖父の持っていたグラードリのぶどう畑を起点にLe Costeの畑を、、、。フランコ ピエーデ(台木を使わずに自根にて)から薬品など一切を排除した栽培を、、、。知識や技術に傾倒しない、感性に任せた醸造(本人は認めませんが)を、、、。知識・経験・畑・栽培・醸造、そしてそこに「どんなものを造りたいか?」という彼の考える「到達点」。そしてそこに辿り着くために必要な手段。結果、いつも挑戦につながる、いわば全く妥協のない彼の信念。だからこそ毎回楽しませてくれる、常に想像の2~3歩先をゆく造り手。

ジャンマルコ アントヌーツィ、彼ほど合理的、かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。ヴァレンティーニやジュラール シュレール、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。フランスをはじめとした多くのワイナリーでの経験、そして祖父より受け継いだグラードリでのブドウ栽培、それぞれ全くの無関係のようですべては彼の計画した通り。そう感じさせてくれる説得力を持っている。
そして、それだけでは終わらない彼のエネルギーは、畑での挑戦はもちろん醸造においてもただならぬものがある。そんな彼はいつも想像の斜め上を進み続ける彼のワイン。そこには造り手だけでない、飲み手へのたくさんのメッセージが散りばめられている。グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ ディ ボルセーナのほとりにある。このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高も高く、350~450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた3ha(樹齢が非常に高い)と、2004 年に彼が手に入れた3ha の土地「Le Coste」。2006 年より収穫・醸造を開始。

気になっていたワイン